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ヘルパンギーナの時の食事について

栄養&健康コラム

こんにちは、管理栄養士のこむらんです。

先日、我が家の上の子(3歳)が、保育園からヘルパンギーナをもらってきました・・・

最近テレビでもRSやヘルパンギーナなどの感染が前年より急増しているというニュースを目にします。我が家も例外なく感染してしまうとは・・・(ちなみに、先月はRSに感染しました)

子供ができるまで、正直聞いたことない感染症だったんですが、いわゆる夏風邪の一種らしいです。
ヘルパンギーナの特徴は、「突然の高熱後の口の中の痛み」なので、とにかく食べるのが辛い・・・

我が家の子供たちは、普段熱があっても比較的食べる方なのであまり食べさせる苦労をしたことがないのですが、今回のヘルパンギーナではさすがに食べるのが辛そうでした。

同じ悩みで困っている方も多いのではないかと思いますので、実体験もふまえた内容で参考になればと思います。

ヘルパンギーナって何?

口の中が痛い!ヘルパンギーナの基礎知識

ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスというウイルスによって引き起こされます。
感染力が強く、夏~秋にかけて流行することが多く、夏風邪の一種でもあります。
このウイルスは唾液や鼻水、咳などを通じて感染します。子供たちが集まる場所や保育園、幼稚園などでうつることが多いです。

ヘルパンギーナの主な症状は、高熱、のどの痛み、口内炎、食欲不振などです。
特に口の中にできた水泡が破れたときの痛みが強く、飲むことや食べることが辛くなり脱水症状になることがあります。
また、暑い時期に脱水症状になることにより熱中症のリスクも高まるため、たかが夏風邪されど夏風邪ということで特に幼い子は注意が必要です。

ちなみに、ヘルパンギーナの原因となるウイルスに対する薬は今のところありません
治療は発熱や喉の痛みなどの症状を緩和させるための「対症療法」が行われるのみです。
※我が家も、今回受診したものの、解熱剤の座薬は家に残っていたので、特に処方された薬はありませんでした。
そのため、ヘルパンギーナの流行時期には適切な感染対策を行っていくことが大切です。

ヘルパンギーナの潜伏期間ってどれくらい? – 症状が現れる前に知っておきたい期間と注意点 –

ヘルパンギーナの潜伏期間は通常3日から6日ほどです。
症状が現れる前から感染している可能性があるため、まわりで感染の情報があったときは要注意です。
感染力がある期間には、他の子供たちとの接触を避けるようにしましょう。
手洗いやうがの習慣を徹底することも大切です。
感染予防に努めることで、他の子供たちへの感染を防ぐことができます。

我が家も、発熱する数日前に、上顎のあたりを触って「口の中が変・・・??」と言っていた記憶があります。
そのときは、わたしも口の中を見たのですが、水泡などは確認できませんでした。
思えばその頃から初期症状があったようです。
ちなみに、発熱した当日ですが、朝は平熱でいつもと変わらず元気に保育園に登園し、保育園でも外遊びをしていたようです。
昼頃から突然の発熱→ぐったりしはじめたみたいです。
予想していなかった発熱の呼び出し電話にびっくりしてしまいました。

何の熱だろう?熱中症??(でも、保育園の外遊びは15~20分程度でしっかりお茶も飲んで部屋も涼しいと聞いてるし)アデノウィルス??(でも咳など他症状が全くない?!)と、思っていたのですが夕食時に「トマト辛い~~(多分、痛いという意味で)」と泣き出したので、ヘルパンギーナか手足口病ではないか?と目途が立ちました。
病院は当日予約はいっぱいだったため自宅で様子を見て(解熱剤は家にあり)翌日に受診し、ヘルパンギーナの診断を受けました。

食欲が落ちても工夫できる食事方法

ヘルパンギーナの症状には、高熱や口が痛いなどがあり食欲不振に陥ることがあります。そんなときに注意する食事のポイントをお伝えします。

柔らかい食材を選ぶ

痛みを和らげるために、柔らかくて噛みやすい食材を選びましょう。口の中が痛いため、固い食べ物は避けた方がいいです。例えば、ご飯よりお粥、パンよりパン粥、ヨーグルト、プリンなどは食べやすいです。

冷たい食べ物や飲み物を試す

冷たい食べ物や飲み物は、痛みを麻痺させる効果があります。特に発熱時は、冷たい食べ物がおいしく感じますよね。例えば、冷たいフルーツゼリーやアイスクリーム、スムージー、ミックスジュースなどがおすすめです。
※ただし、体調が悪いときに冷たいものを一度に大量に摂ると内臓に負担をかけてしまうことがあります。一度にたくさんあげるのではなく、何度かに分けて食べてもらうのがポイントです。

温かい食べ物を試す

先ほどの冷たい食べ物と逆の話になりますが、冷たい食べ物は刺激が強すぎていたがる場合もあります。そんなときは温かい食べ物(熱くて口の中を刺激するのはよくないので、体温に近いぬるめがおすすめです)を試してみましょう。例えば、マッシュポテトやポタージュスープなどがおすすめです。

口が痛くて食べられないときは、一度にたくさん食べさせようとせず、何度かに分けて食べさせてみてください。
熱が出ている時は、子供たちの体力が低下している可能性がありますので、食べることにこだわらずに、まずは脱水症状を防ぐために水分がとれればOKです。
ちなみに、酸味が強い食材は口の中に入れた瞬間に「痛い~~」となっていましたので、避けた方が無難です。
(今回我が家でダメだったのは、お酢を使った料理、トマト、キウイ、オレンジ、パイナップル、ピーク時はヨーグルトもダメでした。)

ヘルパンギーナ時の食事

痛い口でも食べられる、食事のアイデア

症状がひどい時は、やさしい味付けのおかゆやスープがおすすめです。
おかゆには野菜や魚、肉、卵などを入れて栄養を摂ることができますし、スープには具材をたっぷりと入れて風味豊かにすることができます。

また、ゼリーやプリンは噛まずに食べれるので、口の中が痛くても食べやすい食材です。
フルーツは酸味が少ないもの&柔らかいものを選んで、ゼリーは口どけの良いものを選ぶと良いでしょう。お子さんの好みの食材もありますので、様子を見ながら食べられそうなものを探してみてください。

痛みのピーク時、我が家のこどもが食べられたものは、

・アイスクリーム
・ゼリー(柑橘系ではなく、牛乳寒天のような酸味がなく果肉が入っていないもの)
・プリン
・ミックスジュース

といった流動食が主でした。痛くて食べにくいときは「後で食べる・・・」と少しずつ食べていました。
食べられなくて意外だったものは

・さつまいも(トロトロの柔らかい焼きいものような形状だったのですが・・・)
・オレンジやみかん缶などの柑橘類(普段大好きなので食べたがりましたが、口に入れて泣いていました)
・ヨーグルト(酸味がきついのか食べれませんでした)

この中でも、一番お世話になったのが、「ミックスジュース」です。
ミックスジュースは、牛乳や果物からエネルギーだけでなくビタミンやミネラルも摂ることができます。熱がでたときに心配な脱水症状を防ぐための水分補給にもなります。好きな果物を使うことによってお子さんの食欲もUPします。
フルーツジュースのレシピも色々ありますのでいくつか紹介します。

超簡単!プロのバナナジュース | レシピサイトNadia (oceans-nadia.com)

ちなみに、1歳未満のお子さんには、はちみつを使ったレシピを使わないように注意しましょう。
小さいお子様であれば、甘味料を入れずに果物の甘味だけでも十分おいしく飲めると思います。
果物は、特別なものではなく、お子さんが好きな普段食べなれている果物がおすすめです。
牛乳アレルギーの方には、豆乳を使ったレシピもあるので参考にしてみてください。

豆乳バナナジュース | マルサンアイ株式会社 | 豆乳と味噌メーカー (marusanai.co.jp)

少し食べれるようになった時には、フレンチトーストを喜んで食べてくれました。

朝食やおやつに!! 定番味のフレンチトースト(1歳〜1歳6か月頃から)【管理栄養士監修】 | MAMADAYS(ママデイズ)

ヘルパンギーナで機嫌が悪い時の対処法

口の中が痛くて食欲が低下し、ヘルパンギーナの症状によってお子さんの機嫌も悪くなってしまうことがあります。

とにかく、食べることにはこだわらず、お子さんのペースに合わせて、のんびりと遊んだり絵本を読んだりすることで、気持ちを紛らわせて過ごしてみてください。

また、痛みを和らげるために、冷たいタオルをあててみると、お子さんの口の痛みを少しでも和らげることができます。

以上が、ヘルパンギーナで口が痛い時の食事についてのアイデアです。口の中の痛みを和らげつつ、栄養を摂るための工夫が重要です。子供たちの体調を見ながら、食事の提供方法やメニューを調整してあげましょう。お子さんの早い回復をお祈りしています。

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