【実録】離乳食では食べていたのに…3~5歳で突然始まった“野菜嫌い”。管理栄養士ママの我が家の対策

栄養&健康コラム

「上の子、離乳食の頃は野菜スープなんて余裕でパクパク食べてたのになぁ…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?

実は私もまったく同じでした。
管理栄養士という仕事柄、「子どもには野菜を食べさせたい」という思いはあるものの、3~4歳のイヤイヤ期に入ったころから、長女が急に野菜を嫌がるようになりました。

味がどうこうというよりは、
“野菜=嫌なもの”という先入観をどこかで感じているような様子。
保育園やメディアの影響もあるのかもしれませんね。

同じ悩みを持つママ・パパへ、今日は我が家の体験と、管理栄養士としての視点をまじえながら、実際に効果があった“野菜嫌い対策”をまとめます。


■ 野菜嫌いは「成長の通過点」だと分かってから楽になった

まず最初に伝えたいのは、「野菜嫌い=問題」ではないということ。

我が家の長女の場合、家では野菜を大きく残すことが多いのですが、保育園ではちゃんと食べていると先生に教えていただきました。
これを知ったとき、栄養士としての心配はスッと消えました。

3〜5歳は「自分で選びたい」「イヤと言ってみたい」という気持ちが強くなる時期。
安心できる家だからこそ、嫌いを主張しやすいだけなんですよね。


■ 第一段階の対策は“形を消す”。混ぜ込み&ポタージュはやっぱり強い

イヤイヤが強い時期に、無理やり形のままの野菜を出しても、逆効果になることが多いと感じています。

そこで我が家がまず始めたのが 「形を見えなくする作戦」

◎ 混ぜ込む・すりおろす・煮てつぶす

これが本当に食べてくれるんです。

  • かぼちゃ・玉ねぎ・にんじんで作るポタージュ
  • お好み焼きにキャベツ+にんじんみじん切り
  • ハンバーグに玉ねぎ・にんじん・ピーマン
  • トマトソースに野菜を細かくして煮込む

こうすると、味や食感への抵抗がかなり減り、子どももすんなり食べてくれます。

私としては、「とりあえず野菜の栄養が入ってくれればOK」という気持ちで第一段階はクリアとしています。
完璧を望むより、食べられたら合格!くらいでちょうどいいですね。


■ 保育園では食べられる=家では甘えられる証拠

保育園では先生やお友だちと一緒に食べるため、自然と「食べなきゃ」という空気があります。

家は、“自分を出せる場所”。
安心できる家だからこそ「嫌!」が出やすいもの。

これを知ってからは、
「うちだけ食べない…どうしよう」から
「家では甘えたいんだね」
と気持ちを切り替えられるようになりました。


■ 次のステップは“料理に巻き込む”こと。食育はキッチンが一番!

私自身、昔は苦手な野菜がたくさんありました。
でも、大人になって料理をするようになり、
**「野菜を切る・洗う・味わう」**という体験が増えるほど、自然と食べられるようになったんです。

だから、野菜嫌い克服の最終手段は
「一緒に料理をする」
だと思っています。

今はまだ指示が通らないことも多いですが、これから

  • 皮をむく
  • 盛りつけをする
  • 洗った野菜をボウルに入れてもらう

など、簡単なお手伝いから始めたいと思っています。

料理って、野菜が“楽しいもの・触ってもいいもの”に変わる魔法があるんですよね。


■ 親も肩の力を抜いて、楽しみながら

野菜嫌いの克服は、長期戦になることもあります。
でも、「一口増えたら合格」「今日は無理でも明日食べられたらOK」くらいの気持ちでいると、ママも楽になります。

そしてなにより、親が楽しそうに食べる姿を見せることが一番の食育。

野菜嫌いはずっと続くわけではありません。
ゆっくり、焦らず、その子のペースで進んでいけたら良いですね。


■ おわりに

管理栄養士という立場でも、子育ては毎日が実験と発見の連続です。
「野菜嫌い」は悪いことではなく、むしろ成長の一つ。

これからも我が家のリアルな食卓の様子や、うまくいった工夫をブログでシェアしていけたらと思います。

同じように悩むママやパパに、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになりますように。

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