こんにちは!管理栄養士のこむらんです。
我が家には3歳&0歳(11ヵ月)の子供がいるのですが、2人とも食べるのが大好きです。
特に、3歳のおねぇちゃんは、おままごとやゴッコ遊びで料理を作る真似をよくしています。
そこで、休日は3歳児のわが子と本物のお菓子作りに挑戦することにしました。
今回のメニューは「型抜きクッキー」無事に作ることができるでしょうか?!
この記事で次の内容に興味がある方におすすめです。
・食育に興味がある方
・子供と一緒におやつ作りに挑戦したい方
・子供と一緒でも簡単に作れるおやつレシピを知りたい方
それでは、レッツクッキング!
3歳児と型抜きクッキーを作る際の注意点
1.事前に作り方についてイメージをさせる
大人にとって、「型抜きクッキーを作る」というと、あまりおやつ作りをしない人でも
生地を作って→のばして→型抜きして→焼く
という工程が、イメージできることが多いでしょう。
ただ、子供にとっては、「型抜きクッキーを作る」なんて未知の世界です。
イメージができない作業を急にしても、自分が何をしているのかわかりません。
そこで、作る前に本やインターネットで型抜きクッキー作りの予習をしておきましょう。
明日、これ作るから一緒に勉強しよう!
なんて話ながら一緒に予習しておけば、作るときも安心です。
2.調理に時間をかけすぎない
低年齢の子供にとって、「待つ」ことはなかなか難しいことです。
子供の集中力は、「年齢+1分」と言われているくらいなので、3歳児が集中して作業できるのはせいぜい4~5分と思ってください。
(個人差がありますので、もちろんもっと集中して作業できる子もいます)
我が家の3歳児も、「わがしがやる~!!」と張り切ったのもつかの間、すぐに集中力が切れてしまいますので、作業はダラダラせずにすすめるようにしています。
時間をかけすぎないようにするために工夫できることは、以下の2点です。
・材料は計量して準備する
「さぁ、今から作るよー」と言ってから、粉をはかって・・・砂糖を・・・と準備していると、
まーだー?まーだ???
と、機嫌を損ねてしまう原因となります。
せっかくの楽しいおやつ作りが、プンプンモードからスタートになると、残念ですよね。
はじめてのおやつ作りの時は、材料や道具は事前に揃えておいて、材料は計量しておくようにしましょう。
おやつ作りに慣れてきたり、年齢が上がってできることが増えてきたら、一緒に計量することもできるようになります。
・時間のかからないレシピを選ぶ
3歳の子供は待つのが苦手です。
レシピを選ぶ際も、「時間がかからないレシピ」を選ぶのがおすすめです。
特に、「生地を寝かせる」「発酵させる」レシピは、30分~数時間待つ作業が発生します。
ゼリーやプリン、アイスなどは簡単に作れるのですが、「冷やす」作業が思いのほか時間がかかるため、初めてのおやつ作りの際は避けたほうが無難です。
(手作りプリンなんかは、暖かくても食べれますが)
- 生地を寝かせるレシピ→生地の寝かし不要のレシピ
- イーストで発酵させるレシピ→ベーキングパウダーなどで作るレシピ
- 冷蔵庫や冷凍庫で冷やすレシピ→水で冷やすレシピや、凍らせた食材を使うレシピ
こんな風に変えると、待たせずに楽しく作業ができます。
ちなみに、必ずしもイチから手作りすることにこだわることはありません。
冷凍生地や調理済の材料を使うのもの手です。
親子クッキングは、「子供と楽しく作れる」がイチバンの目標です。
ちなみに、今回の型抜きクッキーのレシピは、「寝かし不要&少ない材料で作れる簡単レシピ」で挑戦しました。
おやつ作りに慣れてきたり、年齢が上がってできることが増えてきたら、少しずつ本格的なレシピに挑戦してみてください。
3.オーブンでのやけどに注意!
キッチンには、危険がいっぱいです。
クッキー作りでは、特にオーブンでのやけどに注意です。
興味いっぱいの3歳児は、「オーブン開けたい!」「ボタン押したい!」とはしゃいでしまうこともあるかもしれません。
「オーブンの開け閉めは大人が行う」ことを事前にお約束しましょう。
どうしてもやりたいときは、「必ず大人と一緒に」「スタートボタンだけ一緒に押す」などルールを決めるとようでしょう。
【レシピ】簡単!型抜きクッキー
簡単!型抜きクッキー
材料
- 60 g バター
- 40 g 甜菜糖(普通の砂糖でもOK)
- 1 個分 卵黄
- 少々 バニラエッセンス
- 150 g 薄力粉
- 大さじ1 純ココアパウダー
作り方
- 【下準備】薄力粉はふるっておく。バターは室温に戻しておく。オーブンは170℃に余熱しておく。
- 【生地を作る】バターに甜菜糖を加え、白っぽくなるまで混ぜたら、溶き卵を加え混ぜ、バニラエッセンスを加える。
- 薄力粉を入れたら、ゴムベラで切るように混ぜ、混ざってきたら手でまとめる。
- 生地を半分にカットし、半分に純ココアパウダーを加えてムラがなくなるまで混ぜる。
- 【型抜きする】生地を5mm程度の厚さに伸ばしたら、好みの型で抜いて、オーブンシートをひいた鉄板の上に並べる。
- 【焼く】170℃のオーブンに入れて15分焼く。焼けたら、網の上にのせて粗熱をとる。
我が家の子供が参加してもらったのは
生地は、事前にわたしが準備し、生地ができあがったところで「クッキーの型抜きする人~」と、呼びました。
担当してもらった作業は
- 生地を伸ばす(手伝い)
- 型を抜く
- 型抜き後の生地を集めて丸める
の3つです。
粘土遊びでシュミレーションはしているものの、初めての型抜きにおっかなびっくり・・・
出来上がりは、にっこり大満足♪
3つのイチオシ栄養ポイント
1.栄養価
おおよその栄養価は、以下の通りです。
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 | |
レシピ分量あたり | 1,189kcal | 16.5g | 58.8g | 156.1g | 0.0g |
1枚あたり | 79kcal | 1.1g | 3.9g | 10.4g | 0.0g |
1枚あたりのエネルギーは、クッキー型のサイズによって作れる数が変わります。
今回我が家で使用した型は、レシピあたり15~16個作ることができました。
2.飲み物は牛乳がおすすめ
子供のおやつは、嗜好品としてのおやつとは別に、足りない栄養を補う「補食」の役割りがあります。
そこでおすすめの飲み物は、不足しがちなたんぱく質やミネラル(特にカルシウム)を補える牛乳です。
※アレルギーや乳糖不耐症の場合は、牛乳は×です。
代替品としてジュースは、栄養価が糖質に偏るため、できれば避けたほうが無難で、豆乳やお茶がおすすめです。
3.どれくらい食べていいの?
3歳児のおやつのエネルギーは一般的には150~250kcalの範囲がおすすめです。
今回我が家で作ったクッキーのサイズ(レシピあたり15~16枚作れました)であれば、2枚程度がベストです。
我慢できるかな?!(笑)
ちなみに、牛乳(100ml)を飲み物にすると栄養価は以下のようになります。
クッキー2枚+牛乳(100ml)=219kcal
クッキー3枚食べたかったら、飲み物はお茶にした方がいいかな?(エネルギーオーバーになるので)
まぁ、せっかくの手作りおやつですので、あまり細かいことは言わずに楽しんで食べることができれば◎です。
さすがに、「全部食べたい!!」となると食べ過ぎなので、「残りはじいちゃん&ばあちゃん&父ちゃんにプレゼントしよう」と、一緒にラッピングしておやつ作りは終了しました。
半年前のイヤイヤモードの時は、「みんなで食べよう」といっても聞いてくれなかったんじゃないかなぁ・・・と思うと、成長したなと思います。
まとめ
親子クッキングは、事前の準備が重要です。
クッキーを上手に作ることだけが目的ではなく、食育としてのねらいは
- 楽しく作ることで、食べ物に興味を持ってもらう
- 一緒に食べる楽しさを味わう
- 手洗い&片付けなど衛生管理を学ぶ
この3点が重要になります。
中でも大切なのは「楽しむこと」生地をグチャグチャにしちゃった、ちぎって遊んじゃったでもオールOK!
細かいことは気にせず、一緒にニコニコで作りましょう。
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