こんにちは!管理栄養士のこむらんです。
今回は罪悪感の少ないおやつレシピをご紹介します。
甘いおやつを我慢している方に、小麦粉ではなくおからパウダーを使うことで罪悪も少なく腸活もできて一石二鳥です。
おからパウダーの豊富な食物繊維と低糖質の特性により、血糖値の上昇を緩やかにし、食後の満腹感を持続させます。また、ラカントの甘さを楽しみながらも、カロリーや糖質の摂取を抑えることができます
ちなみに、今回「低糖質」を意識して作ったレシピなので、砂糖ではなくラカントを使いましたが、どうも仕上がりがパサパサしていました。。。(ロールケーキのひび割れや、少しザリザリした食感?砂糖の結晶が残ってる?)原因を調べてみると、砂糖とラカントの性質の違いが影響しているようです。
砂糖とラカントの違い
砂糖は、水分を吸収しやすく、保水力が高い性質を持っています。
そのため、砂糖を使用したケーキはしっとりとした食感が特徴です。
砂糖は水と結びつき、ケーキの中に水分を保持することで、しっかりとした構造や潤いを与えます。また、砂糖は結晶の形状を持っているため、ケーキの中で空気を含み、ふんわりとした軽さを生み出す役割も担っています。
一方で、ラカントは吸水力や保水力が砂糖に比べて劣る傾向があります。
ラカントは甘味を提供する能力はありますが、水分を吸収する力が弱いため、ケーキの中での保水力は限られます。
そのため、ラカントを使用したケーキは、砂糖を使用したケーキに比べてやや乾燥した食感になることがあります。
と思うかもしれませんが、ラカントを使ったケーキにも魅力があります。
ラカントは砂糖に比べてカロリーが低く、血糖値の上昇を抑える効果があるため、ダイエットや血糖管理を意識している方にとっては嬉しい選択肢となります。
また、ラカントは口当たりがさっぱりとしており、甘さも独特の風味を楽しむことができます。
(お菓子作りには白いラカントを使う人も多いようですが、個人的には茶色いラカントも黒砂糖のような香りで好きです)
ラカントを使ったケーキ作り、3つのポイント
それじゃあ、ラカントでケーキ作れないの?
と、思った方もご安心ください。
砂糖とラカントの性質の違いを踏まえた上で、上手にラカントを使った手作りケーキを作るには、以下のポイントに注意してみてください。
1. 別立てにする
ラカントは砂糖と比べて保水性が低く卵の泡を安定させるのが難しいため、ケーキが膨らみにくくなるという問題があります。そのため、卵黄と卵白を分けて作る「別立て」の工程を行うことが重要です。卵白を多めに入れるとさらに安定した泡がキープできます。(個人的には、卵白多めに入れるレシピは、卵黄の使い道に困るので同じ数がいいんですが・・・)
2. ベーキングパウダーを使う
ラカントを使ったケーキの膨らみにくさをサポートするためにベーキングパウダーを併用するのもよいみたいです。
3. 砂糖と併用する
ラカントは砂糖の代替品ですが、一部のレシピでは完全に砂糖を置き換えると味や食感に影響が出ることがあります。特に焼き菓子やメレンゲなどの細かい作りのケーキでは、砂糖の役割を補うために少量の砂糖を併用することをおすすめします。砂糖の風味や構造形成に貢献し、おいしいケーキを作り上げることができます。
ラカントの公式HPでは、パンや焼き菓子にラカントを混ぜる目安は砂糖の50~15%がおすすめしています。
使い方のコツ | カロリー0の自然派甘味料『ラカントS』 (lakanto.jp)
これらを踏まえた上で、今回の反省点を生かし低糖質ケーキ挑戦していきたいと思います。
【レシピ】低糖質おからロールケーキ
低糖質おからロールケーキ
材料
- 40 g おからパウダー(微粉)
- 3 個 卵
- 20 g ラカント(顆粒) (卵黄用)
- 30 g ラカント(顆粒) (卵白用)
- 大さじ1 米油
- 20 牛乳
- 少々 バニラエッセンス
- 100 cc 生クリーム
- 5 g ラカント(顆粒) (クリーム用)
作り方
- おからパウダーはふるっておく。
- 卵は、卵黄と卵白にわけておく。
- ボウルに卵黄・ラカント(卵黄用)を入れて、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜたら、米油を少しずつ加え、全体が白っぽくなるまで混ぜる。
- ③に牛乳・バニラエッセンスを加える。
- 【メレンゲを作る】ボウルに卵白・ラカント(卵白用)を入れたらミキサーでツノが立つまで泡立てる。
- ④にメレンゲの1/2を加えて生地が馴染むように混ぜたら、①の粉を加え生地にツヤがでるまで切るように混ぜる。
- 残りのメレンゲを入れ、ムラがなくなるまで切るように混ぜる。
- 鉄板に生地を流し入れ、平らにならす。
- 190℃に余熱したオーブンに入れ、10~12分焼く。
- 焼きあがったら、オーブンから取り出し、10cmの高さからいちど落とす。網の上などで冷まして粗熱がとれたらクッキングシートを外してよく冷ます。
- 【生クリームを作る】ボウルに生クリーム・ラカント(クリーム用)を入れて泡だて器で8分立てにする。
- 【仕上げ】冷ました生地の上に生クリームを薄くまんべんなく塗る。手前に残りの生クリームを3cm程度の高さに塗る。
- 手前のクッキングシートを持ち上げ、グルっと巻き込む。そのままシートに包んだ状態で冷蔵庫で30分程度冷やす。
3つのイチオシおすすめポイント
1. おからパウダー
おからは大豆の殻を粉末にしたもので、食物繊維が豊富に含まれています。この食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する働きがあります。さらに、おからは低糖質でありながら満腹感をもたらすため、ダイエット中でも満足感を得られます。
2. ラカント
ラカントは天然由来の甘味料で、砂糖のような甘さを楽しむことができますが、カロリーや糖質が非常に少ないです。これにより、血糖値の急上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐ効果があります。また、ラカントは腸内環境に悪影響を与えず、善玉菌の増殖を促進するため、腸活にも貢献します。
3. 米油
米油は消化しやすく、腸内環境に負担をかけません。また、米油に含まれるビタミンEは抗酸化作用があり、腸内の炎症を軽減する効果があります。
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