こんにちは!管理栄養士のこむらんです。
子育て中、親子で楽しい時間を過ごすためにお出かけもいいですが、雨の日もありますし、お金もかかるので毎日・・・というわけにもいきませんよね。
そんなときにおすすめするのが「親子クッキング」です。
我が家も親子共々食べることが大好きで最近では、3歳の娘と一緒に昼ごはんやおやつを一緒に作る日も出てきました。
親子でクッキングをすると、子供たちの食育にもつながりますし、食事の時間がより特別なものになります。今後「親子クッキング」シリーズでは、うまくいったレシピや失敗談を紹介していきたいと思います。
今回は、親子でクッキングを楽しむ際のアイデアや注意点、さらには子供たちと一緒に料理する上でのポイントをご紹介していきます。
包丁はいつから?安全に子供と料理するポイント
子供と一緒に料理を楽しむ親子クッキングは、食事の時間をより特別なものにし、子供たちに料理の楽しさや食材の大切さを教える良い機会です。しかし、子供が包丁を使った料理を始める際には、安全面に気を配る必要があります。ここでは、子供が包丁を使った料理ができるようになる時期と注意点について説明します。
いつから包丁を使った料理ができるようになるのか?
一般的に、子供が包丁を使った料理ができるようになる時期は、3~4歳以上とされています。
ただし、子供の成長や発達には個人差があるため、「〇歳になったから、包丁を使えないとダメ」といった年齢だけでなく子供の能力や興味を見極めることが重要です。
判断基準としては
・大人の話をちゃんと聞けて指示が通る。
・刃物は危ないということが理解できる。
・手指の動きがしっかりしてくる(年齢としての目安は3歳頃)
このあたりができることが条件となってくるでしょう。
ちなみに、我が家の3歳の娘はまだちょっと「大人の話を聞けて指示が通る」が怪しいので刃物は使わせていません。
ただ、わたしが包丁を使っていると一緒にやりたがるので、そんなときは一緒にスプーンでバナナを輪切りにしたりしてもらっています。
親子クッキングで重要なのは「~~をさせる」ではなく、安全に楽しくできることです。
安全に子供と料理する5つのポイント
- 保護者の監督と指導: 子供が包丁を使った料理を始める際には、必ず保護者がそばで監督と指導を行いましょう。始めて使うときは、調理を始める前に正しい使い方や危険回避のポイントを教えることで、安全な作業を心がけましょう。
- 適切な包丁の選択:子供用の安全な包丁を選ぶことが大切です。丸い先や滑り止めのついたグリップが付いた包丁など、年齢に合った子供が使いやすい仕様のものを選びましょう。
- 基本的な包丁の使い方の指導: 最初はブツ切りや乱切りなど簡単な食材から始め、基本的な包丁の使い方を徐々に指導していきましょう。切る、刻む、皮をむくなどの基本動作を覚えることで、子供の自信にもつながります。
- 調理中の姿勢と周囲の注意:包丁を使う際には正しい姿勢を教え、料理中の周囲を注意深く見渡せる環境を整えることが大切です。誤って他の人に包丁を向けてしまわないよう、安全なスペースを確保しましょう。テレビや動画などを見ながらの「ながら作業」はしないように約束しましょう。
- 食材の選択と準備:子供が初めて包丁を使った料理をする際は、柔らかくて切りやすい食材を選ぶことが重要です。また、食材の準備や包丁を使う前に、子供と一緒に手洗いをするなど、衛生面にも気を使うことで、調理に対する意識が高まります。
子供にも使いやすい包丁が、色々売っていますので一緒に選んでみましょう。
お気に入りのMy包丁は、子供にやる気と自信をつけてくれます。
火を使うのはいつから?安全に子供と料理するポイント
親子クッキングは、子供たちに料理の楽しさや食材の大切さを教える素晴らしい機会ですが、火を使う作業は特に注意が必要です。ここでは、子供が火を使った料理ができるようになる時期と安全に子供と料理するポイントについて説明します。
いつから火を使った料理ができるようになるのか?
一般的に、子供が火を使った料理ができるようになる(ガスコンロ等、火をつけて調理をして火を消すまでの一連の作業ができる)時期は、10歳以上とされています。火の管理を大人がする場合は、4~5歳から挑戦する子もいます。火の取り扱いは非常に危険であり、子供たちの成熟度や責任感には個人差があるため、年齢だけでなく子供の能力や興味をよく考慮する必要があります。判断基準としては、
・コンロの高さに肘が当たらない状態を確保できる。
・火が危険なものであると理解できる。
・火を使う時のルールを決めて守れる。
このあたりが重要になってきます。IH調理器や、ホットプレートなど直火を使わない調理では、4~5歳頃でしっかりと注意がきけるようになっていれば使うことができます。
火を使って料理をした後は、子供たちも自信がついて一人でも使いたがるかもしれませんが、必ず大人と一緒に作業すること、子供だけで火を使わないことを約束するようにしてください。
安全に子供と料理する6つのポイント
- 十分な成熟度を確認する:火を使う料理に挑戦する前に、子供の成熟度をよく見極めましょう。十分な責任感や注意力が備わっているかを判断することが大切です。
- 保護者の厳重な監督:火を使った料理をする際には、必ず保護者がそばで監督を行い、一緒に作業を進めましょう。火の扱いに慣れていない子供は、特に周囲の安全に気を配ることが難しい場合があります。
- 料理の基本を身につける:火を使った料理に挑戦する前に、子供に料理の基本をしっかりと教えておきましょう。包丁の使い方や食材の扱い、調理器具の使い方などを理解させることが重要です。
- 火元の安全確保:調理する際に使用する火元(ガスコンロや電磁調理器など)の安全を確保しましょう。子供が誤って火をつけてしまわないように、点火や火加減の操作は保護者が行います。
- 火傷予防:火傷を予防するため、子供には耐熱手袋や防護エプロンの着用を徹底しましょう。また、火を使った後は冷ましてからの作業を行い、急いで取り扱わないように心掛けます。
- 消火器や消火用具の準備:火を使った料理をする際には、万が一の火災に備えて消火器や消火用具を用意し、子供にもその使い方を教えておきましょう。
火を使った料理は子供たちにとって大きな興味を引くものですが、その分安全面には十分な配慮が必要です。子供の成長に合わせて火を使った料理に挑戦する際には、大人が適切なサポートをしながら、安全な料理体験を提供してあげてください。
年齢別にできること!子どもと一緒に作れる楽しい料理アイデア
親子クッキングは、子供たちの成長と共にさまざまな楽しさを見つけることができます。年齢に応じて子供ができる料理の作業は異なりますので、年齢にあった作業を中心に親子クッキングに挑戦してみてください。
2歳の子供向け
2歳の子供はまだ細かい作業が難しい場合が多いですが、親子で楽しむことが重要です。幼児の集中力は、年齢+1分程度と言われていますので、2歳であれば3分くらいの集中力だと思ってください。時間のかかる作業は、飽きるだけでなく途中で別の遊びをはじめてしまって危険なこともありますので、短い時間でできる作業をしてもらいましょう。
- 食材洗い:野菜や果物を洗う作業は、2歳の子供にもできる簡単なクッキング作業です。手洗いの指導も同時に行いましょう。
- 食材をちぎる:レタスなどちぎる料理は、道具いらずで親子クッキング初心者におすすめです。ちぎった野菜を盛り付けまでできると◎です。
- かき混ぜる:ボウルの中の材料をかき混ぜることで、手腕を鍛えることができます。
3歳の子供向け
3歳になると、少しだけ複雑な作業にも挑戦できるようになります。集中できる時間はまだまだ短いので、短い時間でできる作業をおすすめします。焼き時間を「待つ」のはまだ苦手な子も多いかと思いますので、その間は別の遊びで待ってもらうのもアリです。
- 生地を伸ばす:手作りピザやクッキーの生地を軽く伸ばす作業ができます。
- 型抜き:クッキーやパンを型抜きすることで、形に工夫を凝らしたり、楽しさを体験できます。
- 具材の盛り付け:サンドイッチやピザの具材を盛り付けることができます。
4歳の子供向け
4歳になると、さらに複雑な作業にも挑戦できるようになります。子供用の包丁を使って食材を切ったりするときは、事前に料理の手順を予習して「危ない」を教えてあげてください。
- 軽く切る:子供用の包丁を使って、柔らかい食材を軽く切ることができます(保護者の監督が必要)。大きさのばらつきなど細かいことは気にせず、安全に注意しながらゆっくり挑戦してみてください。
- 計量:材料を計量して加えることで、分量の概念や数の学習にもつながります。
5歳の子供向け
5歳になると、少しずつ本格的な料理に挑戦できるようになります。力加減も調節できるようになってくるので卵を割ったり、複雑な作業にも挑戦してみましょう。失敗してもOKのスタイルで色々挑戦して子供の「やってみたい」を満たしてあげましょう。
- 野菜の切り方:安全なナイフを使って、野菜を千切りやスライスすることができます(保護者の監督が必要)。
- 卵を割る:卵を割る作業も、指導を受けながら挑戦できます。
6歳の子供向け
6歳になると、さらに複雑な作業にも挑戦できます。一緒に料理本やレシピなどをみて作りたい料理を選ぶのも楽しいですね。安全や後片付けについても一緒にやりながら身につけていきましょう。
- 簡単な調理:火を使わない料理や電子レンジを使った加熱など、簡単な調理作業ができます。
- 切る・混ぜる・焼く:少しずつ本格的な料理に挑戦できるようになります。
親子料理におすすめの調理器具
子供と一緒に親子料理を作るとき、便利な調理器具を紹介します。
1. フライパン
フライパンは料理の万能調理器具であり、子供と一緒に親子料理を楽しむ際に大変便利です。コンロに届かないときは足場を準備したり環境を整えることが重要です。火を使うのが難しい年齢の場合は、大人が使っているところを見て今何しているかお話するのもいいですね。
・炒め物
チャーハンや野菜炒めは夏休みのおひるご飯にもおすすめの料理です。まだ火を扱うことができない子供でも、具材を入れたりかき混ぜるお手伝いをすることで参加感を味わうことができます。
・目玉焼きや卵焼き
卵料理は、手軽に作ることができるため、はじめての料理におすすめです。焼き色や形状が変わる様子を見る喜びも味わえます。
2. ホットプレート
ホットプレートは、子供と一緒に楽しむ親子料理にも最適な調理器具です。テーブルの上で使うことができるため、コンロに届かない年齢の子供でも使うことができます。鉄板は熱くなるのでやけどをしないよう、注意してみてください。大人数にも対応できるため、パーティー料理にもおすすめです。
・パンケーキ
ホットケーキミックスを使って作れるので、簡単で楽しく作ることができます。生地を混ぜる・流す・ひっくり返すと工程もたくさんあるので参加しやすい料理です。
・タコ焼き
好きな具材を入れていろんなタコ焼きを作ると、楽しいタコ焼きパーティーになります。キャベツやネギ刻んだ野菜を入れると栄養価もUPします。子供に人気の具材は、ウインナーやチーズですね。
3. 電子レンジ
電子レンジは、手軽に調理を行うのに最適な調理器具であり、子供と一緒に親子料理をする際にも役立ちます。火を使わないので、火を使うのがまだ不安な年齢からお手伝いしてもらうことができます。出来上がった料理はアツアツですので、取り出すときに湯気でやけどをしないように注意しましょう。
・蒸しパン
ホットケーキミックスを使うと簡単にできるのでおすすめです。数分で蒸し上がるので、待つのが苦手な小さな子供でも楽しむことができます。刻んだ野菜を加えると栄養も彩りもよくなるのでおすすめです。
・蒸し料理
肉・魚・野菜などのいろんな蒸し料理ができます。焦がす心配がないので料理初心者におすすめの調理器具です。
4. 子供用包丁
子供用包丁は、子供の手にフィットしやすいサイズで、安全な使い勝手を提供してくれます。丸い先や指止めのついたタイプなど、刃物部分が安全に設計されているものを選びましょう。子供たちが食材をカットしたり、刻んだりする際に活躍します。
5. シリコン製の型
シリコン製の型は、ケーキやクッキーなどを型抜きする際に便利です。柔らかくて取り外しやすいため、子供たちが自分で形を抜くことができます。さまざまな形の型が揃っているので、子供の好きな形を選んでみるのも楽しいですね。
これらの調理器具を活用することで、親子クッキングをより楽しく、安全に進めることができます。子供たちと一緒に料理を作ることで、家族の絆が深まり、子供たちの食育にも良い影響を与えることができるでしょう。
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